省エネ住宅の設備

設備を利用した省エネ手法

「設備による手法」は「高効率化」と「創エネ化」、大きく2種類に分けられます。
「設備による手法」とは、発生した生活エネルギーをいかに少ない量でまかなうか、ということに効果を発揮する手法です。
「建築による手法」で躯体性能を上げておくと、省エネ設備を十分に活用することができるようになります。
一般家庭の平均消費エネルギー

高効率化と省エネ化

 

高効率化①冷暖房設備

設備の中でも快適性に直接関わる重要なところが冷暖房です。住まいに合ったものを選びましょう。

エアコンを上手に使う
室内上下の温度差と部屋間温度差
近年の猛暑を考えると、健康面からみても夏のエアコンは必須。
また東海地方のような温暖な地域では、冬にもっとも省エネな暖房機器はやはりエアコンです。
「建築による手法」により、高気密・高断熱はもちろん、夏の日射遮蔽、冬の日射取得がなされた住まいでは、エアコン特有の気流による不快感や室内上下の温度差などもなく、1年を通して快適に過ごすことが可能です。
30坪程度の1世帯の住まいでは、6畳用エアコン(2.2kw)エアコン1 台で家全体の快適性を保つことも可能です。
(おおよそ気密性能がC値2.0 以下で断熱性能がUA値で0.6 以下の住宅の場合)

エアコンの性能はAPFで判断
APF(通年エネルギー消費効率)エアコンといっても、メーカーや能力など、さまざまな種類があります。その中から、より省エネ性能の高いエアコンを判断する指標がAPF(通年エネルギー消費効率)です。APFは数値が高いほど省エネ性能が高く、消費エネルギーを抑えます。
一般的なメーカーの製品であれば、経済産業省資源エネルギー庁の発行している「省エネ性能カタログ」でAPFの確認ができますので、購入前にWEBで調べてみましょう。一般的にはAPF6.0 以上のエアコンがおすすめです。
また、メーカーや各量販店が、目安として各機種が対応できる部屋の大きさを記載していますが、そちらは無断熱の部屋で計算した数値となっているケースが多いです。
検討する際には温熱環境に詳しい建築業者に相談するなど、自宅の断熱性能と合わせて考えましょう。

暖房設備は種類がたくさん!
暖房設備の比較表
冷房に比べると暖房設備には多くの種類や考え方があります。
上記では、省エネ効果が最も高いエアコンのみをクローズアップしていますが、地域、間取り、周辺環境などによっても必ずしもエアコンがベストというわけではありません。
特徴を知り、比較検討した上でご自身の住まいに適した暖房機器を探しましょう。

 

高効率化②給湯設備

冷暖房同様に消費エネルギーの大きい給湯機器。
電気とガス、それぞれの特徴を知りましょう。

電気ならば「エコキュート」、ガスならば「エコジョーズ」
熱を得るなら電気よりガスや灯油が有利。エアコンや冷蔵庫、エコキュートは例外電気は、1次エネルギーから電気に変換し、家庭に届くまでに実に60%以上ものエネルギーをロスしています。
逆にガスにはほとんどロスがありません。つまり1次エネルギーの観点から見ると圧倒的にガス給湯が省エネということになります。

ただし、電気にも例外があり、ヒートポンプを使った機器がそれに当たります。
ヒートポンプはエアコンや冷蔵庫などにも使われており、それを利用した電気給湯設備「エコキュート」なら、残った電力を何倍もの熱エネルギーに変換することが可能です。
また、ガスの場合は排熱を再利用できる「エコジョーズ」がおすすめです。
この2種類の給湯機器にはそれほど大きな性能差はなく、光熱費でいえば「エコキュート」、エネルギー効率でいえば「エコジョーズ」に軍配があがります。

ライフスタイルによっても最適な給湯機器は変わりますので、信頼できる建築業者と相談しながら決めるのが一番です。

消費量次第ではコジェネレーションシステムも!
「エコウィル」や「エネファーム」といった給湯機器は、ガスで発電しながら、発電時に出た熱で湯を沸かしてタンクに貯めるシステムなので、ガスを使用しながら電気代を抑えることが可能です。
初期費用はかかりますが、生活人数が多いなどの理由で湯を大量に使用する家庭では導入を検討してもよいでしょう。

 

高効率化③その他設備・家電

消費エネルギーの大きい冷暖房・給湯設備の他にも省エネ可能な設備は多くあります。

とにかく指標を参考に!
換気設備については、温暖な地域では自然換気で十分ですが、徹底するなら熱交換換気などの導入を、また、照明設備については極力LED照明の設置をおすすめします。
調理機器については、火力が必要であればガスコンロ、オール電化の場合やコンロをきれいに保ちたい場合などはIHがよいでしょう。
省エネ性能に大きな差はありません。また冷蔵庫やテレビ、温水暖房便座などは家電のなかでも電力消費量が大きいため、しっかり選びましょう。
その際にはやはり、エアコンの項でも触れた「省エネ性能カタログ」を確認し、納得できるものを探すようにしていただきたいと思います。

またさらなる省エネのために、創エネ設備の導入も視野に入れてはいかがでしょう。
太陽光発電・太陽熱温水器・ソーラーシステム・空気集熱

 

まとめ

実は一番大切なのは、実際に工事をされる方々の施工力と知識力です。
どんなに高性能な断熱材や設備でも、大工さんや業者さんがしっかりと施工していなければ意味がありません。
しかし、省エネ関連の制度や建材などは近年急激に普及したため、正しい知識を持って施工できる職人さんがまだ多くないことも事実です。
現在、国交省から委託された工務店や設計事務所が講師となって施工技術講習などを各地域で開催し、施工力普及のため努力を続けています。(下記、関連サイト参照)
日本の全住宅が省エネ住宅になれば、原発無しで十分、日本のエネルギーをまかなえます。
住まい手に心地よい生活を提供するだけでなく、環境にも貢献できる住まい。
このコラムを読み、少しでもこういった住まいを建てたいと思う方が増えていただけたら幸いです。

主な活動団体
一般社団法人JBN 次世代の会 環境委員会
一般社団法人 静岡木の家ネットワーク(理事) 環境共生WG長
自立循環型住宅研究会
・省エネ施工技術講習地域リーダー講師

関連サイト
住宅省エネルギー施工技術講習会
※施工技術者講習テキストも一般公開中
Forward to 1985 energy life

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